松江市の下水道のしくみ

下水道の役割

1.街を清潔にする

 私たちが家庭で使って汚れた水(汚水)は、家の下にある排水管を通って下水道管に流れていき、下水処理場に運ばれていきます。
 汚水をすみやかに排除してくれる下水道。下水道が整備されることで汚水が直接街に流れなくなるため、街が清潔に保たれ、ハエ・蚊等の害虫や悪臭の発生も防ぐことができます。

2.街を浸水から守る

 近年、雨の降り方が変わってきています。1時間あたり50mmを超える集中豪雨の年間発生数がここ数年増えてきているほか、短時間で局地的に大量の雨が降る  「ゲリラ豪雨」の発生件数も年々増えています。市街地の雨をすみやかに排除し、私たちの暮らしを守ることも下水道の大きな役割です。

 なお、松江市の下水道はすべて汚水と雨水を別々の下水道管で集め、雨水はそのまま川や海に放流し、汚水はキレイに処理してから自然に返す「分流式下水道」として整備しています。

 

3.身近な環境を守る

 街や工場から下水道管を通って流れてきた汚水は下水処理場に運ばれます。
 下水処理場でさまざまな処理を行い、キレイになった水を消毒して川や海に戻すことで水質の悪化を防止し、自然環境を保全します。

 

汚水処理のしくみ

 水が下水道管を通って最終的に辿り着く場所が下水処理場。沈砂池、最初沈澱池、反応タンク、最終沈澱池、消毒設備を通ってキレイになった水は、水蒸気になって雲になり、雨になり、川や海に戻され、いつしかまた私たちのところに戻ってきます

下水処理場では

  1. まず「沈砂池」で大きなごみや石・砂を取り除きます。
  2. 続いて、「最初沈殿池」でさらに時間をかけて細かい汚れを沈めて取り除きます。
  3. 大きなごみや細かい汚れを取り除いた汚水は、「反応タンク」に送られ、空気と攪拌することで「活性汚泥( ※ 細菌など微生物の固まり)」となり、微生物に汚れを食べさせ、浄化していきます。
  4. 汚れを食べて大きくなった活性汚泥は、「最終沈殿池」でゆっくり沈められ、きれいになった上澄みの水と分けられます。取り分けられた「活性汚泥」は、余剰汚泥として処分され一部は反応タンクに戻して利用します。
  5. 上澄みの水は「消毒設備」で、消毒してから河川等に放流します。
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